教職を目指して大学から教員養成カレッジへ編入。
今の学習環境に心から満足しています

留学期間:2003年月7月
留学先:Dunedin College of Education

1981生まれ、東京都出身。1998年7月よりニュージーランドのローガンパーク高校へ留学。高校卒業後、University of Otagoへ進学。2003年7月よりDunedin College of Educationへ編入。

自分が勉強したくて取っている授業、今は学ぶこと全てが興味深く楽しい

 私は6th Formまで高校に在籍して、その後Otago Foundation Yearで1年間勉強し、大学に進学しました。ちなみにFoundationの時に英語のクラスがあったので、特別にELSのクラスに通う必要はありませんでした。また私の場合はニュージーランドの高校に通っていて、6th Form Certificate を持っていたので、IELTSやTOEFLを受ける必要もありませんでした。
オリエンテーションについては、大学に入学した時点でダニーデンのことは大体知っていたので、特に参加する必要はありませんでした。ただ大学のLibrary Tourには行きました。そこでは、カタログの使い方や本の探し方などの説明を受けました。
その他大学のサポートが必要なときは、自分の学部のTutors又はLecturersに相談に行っています。私の所属している学部は生徒の数も少ないし、スタッフも私のことを良く知っているので安心していろいろなことを相談できます。
 大学ではBachelor of Education (Teaching)を専攻しています。今年から2年生になります。全て自分が勉強したくて取っている授業なので、どの授業も興味深く楽しいです。1番楽しいのはやっぱり教育実習です。毎日子供たちと身近に接することができて、また彼らからいろいろな事を学ばせてもらっています。
 大学の授業形式に対して特に驚いたことはありませんが、BTchgの授業はクラス又はグループDiscussionがメインになります。このスタイルは他のクラスメイトたちと意見交換も盛んにできるし、いろんなことをお互い学び合えるので、私はこのスタイルがとても好きです。

これが学期中の1日のスケジュール

 日によって違いますが、一番早い日で6:30amに起きています。朝食は家でトーストとコーヒーといった感じです。大学までは徒歩で通学しています。約25分と程よい距離です。
 現在とっている科目は以下の通りになります。
Introduction to Te Whariki
Early Childhood Curriculum Studies
The Arts in Early Childhood Education
Language in Early Childhood Education
Teaching Studies
Professional Studies in Early Childhood Education
Teaching Practice
各教科ごと週に2時間のLecture、1時間のTutorialがあります。1クラスあたりの生徒数は、約20人です。課題は2個Assignmentがあって、両方Passすると進級できます。また、Paperによっては、Final Examがあります。
 授業間に時間があいたときは仲の良いクラスメイトと話したり、何か食べに行ったり、図書館に行ったりっといった感じです。昼食はクラスメイトとStudent Centerにいってサンドイッチ等を食べていますが、長い昼休みがある日は家に帰って簡単に昼食を取っています。放課後は直接家に帰ることが多いです。
 夕食は私とシェアメイト&ボーイフレンドが交互に夕食を作って食べています。時間と余裕のあるときは和、洋、中といった感じで時間をかけて作っていますが、面倒くさいときはパイ、ヌードル、Fish and Chips、サンドイッチで済ませます。時々フラットのみんなで町に出て、夕飯を食べるときもあります。就寝時間は日によって違いますが、大体12:00amくらいです。

親友、ボーイフレンド、良き仲間に恵まれて…


  こちらに来て6年目になり、友達もたくさんできました。高校に通っているとき知り合った日本人やKiwi、香港人の友達とは今でも仲良くしています。また、Foundationのときはタイから来た留学生とFlatting(同居)していました。彼らは今タイに帰ってしまいましたが、今でも連絡を取り合っています。そのタイ人のフラットメイトのクラスメイトだったドイツ人の彼と約1年半付き合っています。あとは、彼から紹介されたKiwiの友達や、Kiwiのクラスメイトといった感じで友達の和が広がり、良い仲間に恵まれて学生生活を送っています。
現在は私を含めて4人でフラットに住んでいます。家賃は月1人あたりNZ$350です。光熱費に関しては季節によって異なります。冬は電気をたくさん使うので、一番高いときでNZ$400くらいです。夏は大体NZ$100です。1ヵ月のお小遣いは約NZ$1,000、国際電話は日本の家族と連絡を取るときに使っていますが、ほとんど両親がNZへ電話をかけてくれています。こちらから両親や友達に連絡を取るときは、安い国際電話用のカードを買ってかけています。その他、日本の家族や友達とたまにE-mailでも連絡を取り合っています。携帯電話も持っていますがPrepayで、2ヶ月でNZ$20使っています。
私の住んでいる街ダニーデンは学生の街で、学校や図書館などが学生の住むフラットから近いので、勉強するのにとても良い環境です。また住む場所によっては、バスが頻繁に走っているので街にも行きやすいです。
週末はのんびり自宅で過ごすことが多いですが、たまには友達を呼んでパーティーを開いたり、また友達の家に行ったりといった感じです。その他、街に出て映画を観に行ったり、友達に会ったりしています。長期休暇はクライストチャーチやウエリントンなど、他の街に遊びに行くことが多いです。

留学をして良かったこと、辛かったこと

 Foundationで勉強するようになってから、生まれて初めて勉強をするということが楽しいと思えるようになりました。そして、成績が上がっていく度に「もっと頑張ろう」という意欲が自然に湧いてくるようになりました。また、日本にいたら絶対に知り合うこともなかった友達ができたのも留学して本当に良かったと思える出来事のひとつです。そして、日本を離れてみて、日本の家族の大切さが分かったことも、この留学生活の大きな収穫だと思っています。
逆に留学生活で苦労することは、ここダニーデンは、年中とても寒くて、それがちょっと辛いです。また風邪を引いたり、体の調子が良くないときに時々ホームシックになります。でも私の場合、他の何かに集中していると、自然と自分がホームシックになっていたこと自体を忘れてしまうのですが。 普段の生活で落ち込んだり、悩んだりするときは昔一緒に住んでいたホストファミリーや友達、場合によっては学校の先生に相談しています。

オタゴ大学から専門カレッジに編入して…

  私はオタゴ大学からDunedin College of Educationに編入したのですが、その目的はカレッジが大学に比べてもっと細かくTeachingについて学ぶことができるためでした。これは先生を目指す人にはとっても重要なことです。またカレッジは大学のTeachingコースよりその歴史も古く、高い評価を受けています。実は私のHost parents もカレッジ卒業生で、「先生を目指しているのなら、大学のコースよりもカレッジの方が教育の質が良い」と聞いていて、カレッジでもBTchgに在籍すれば大学と同じDegreeを取得することができることも知り、より良い教育環境を求めて今の学校に編入しました。入学して改めて「編入して本当に良かった」と思っています。
大学とカレッジに共通して素晴らしいと思う点もたくさんあります。まず先生たちがとても親切で、生徒たちと先生たちの間に壁がなく、何でも相談にのってくれるところです。例えば、先生たちと生徒はお互いの名前で呼び合います。また、教育実習が1年生の時からあることです。
その他、オタゴ大学に関してはインターネットを使ってLecture Noteなどをダウンロードできるので、予習・復習ができますし、Lecture中はノートを取らずに集中して先生の話が聞けます。また、Final Examの勉強をしているときもそのLecture Noteがものすごく役立ちます。
カレッジの方はLecture Noteを毎回自分で取らなくてはいけない点は少し大変ですが、でも大学の様にExam期間中に教育実習が入ってしまうようなことが起きないようにスケジュール管理されていて、学生への配慮が十分行われています。

これから大学留学を考えている後輩の皆さんへ


  年々留学生にとって大学進学はとても難しくなっていると聞きます。私的にはファンデーションコースに1年在籍して一生懸命勉強し、そのあとに大学に進学するのがベストだと思います。でも聞く話によると、ファンデーションに合格すること自体、私が勉強していた頃に比べると難しくなっているようです。ただ、ニュージーランドの大学やカレッジは、1年勉強したあと1年日本に帰って、また次の年から勉強を再開するといった様に、1度入ってしまえばいつでも戻れることができます。 最後になりましたが、留学に大切なことは将来の目標を明確にすることです。なぜかと言うと、適当にPaperを選んで、あとから興味がないことに気が付いても手遅れになってしまう可能性があります。つまらないと思いながら1年間や半年でも勉強するのはとても辛いと思うし、自分の将来の為にならないと思います。また、留学生にとっては、学費も高いので…。 やはり自分が楽しめて、興味があるコースを選ぶことが成功する1番の秘訣だと思います。そして、勉強を一生懸命しないと、進学また卒業できないのがニュージーランドの大学です。また、将来学校の先生になりたい人にはカレッジへの進学をオススメします。皆さん、頑張って下さい!ダニーデンで皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。


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