授業は楽ではないけれど、
新しいことをたくさん吸収できる充実した毎日

留学期間:2003年月7月〜
留学先:Australian National University

1984年生まれ、神奈川県出身。海外の高校を卒業後、Australian National Universityに在籍。International Relations(国際関係学)を専攻。

留学前に現地の人とメールでやりとりを

  私の留学前の英語力は、IELTSで、overall 6.5, writing 6.0, reading 6.0, listening 6.0, speaking 7.0でした。留学するまでは、知らない土地でどのようにしたら大学に馴染めるのか、友達などはできるだろうか、という不安はあったので、大学や他の人から紹介していただいた、すでに現地に住んでいる人とメールなどで連絡を取り、行く前から知り合いをつくっておきました。私の家族も留学には快く賛成してくれましたし、とても支えになってくれました。
 現地での留学生用オリエンテーションでは、Enrolment(登録) についてが主でしたが、あとは大学内のコンピュータの使い方や、大学内の設備について、そして何か相談したいことがあった時はどこで誰にすればいいのかなどのアドバイスを受けました。

学生一人ひとりに目の行き届いた十分なサポート体制

  人数が多いせいもありますが、時々、International Education OfficeやAdministration Officeなどとの連絡には不便を感じます。しかし、先生などとの連絡はすぐに取れますし、アポイントメントなどを取りたければ快くいつでも時間を空けてくれます。Tutorial などの配慮の良さにも驚きました。大学というと、生徒と教師との間にはあまり関わりが無いところの様なイメージがありましたが、実際はTutorial などを通して一人ひとりに目が行き届いているのですごいと思いました。
 まだ1年目ですので専攻は確定しなくていいのですが、一応International Relations (国際関係学)を今のところ専攻にしています。将来、国際関係で働きたいと思っているからです。Introduction to International Relationsは一番大変な授業でしたが、一番好きな授業でした。授業の内容など予備知識がなかったので毎週のリーディングなど大変苦労しましたが、たくさん新しいことを学ぶことができました。

ファンデーションで知り合えた各国の友達

  英語は初めの1〜2週間は、生活に慣れるのがやっとっていう感じだったと思います。1ヶ月くらい経った後に、少し気持ちにも余裕が持てたと思います。その辺りから、日常会話も堂々と話せるようになったのではと思います。
現在の専攻は、日本語教授法です。授業や大学生活では、クラスメートの積極的な姿勢に驚きました。また私は、大学に入る前に語学学校と、ファンデーションコースに行っていたので、色々な国籍の人と出会う機会が多かったように感じます。特に、ファンデーションで知り合えた友達は、目標が同じ大学進学という事だったので、お互い色々な面でイイ感じで支え合えたと思います。だから、たとえ学部が違っていたり他の大学であったりしても、今でもすごく仲良くしています。その友達は、台湾・インドネシア・マレーシア・香港などの出身で、性別や年齢に関係なく仲が良いです。

大学での1日のスケジュールはこんな感じ

  朝は、曜日にもよりますが、大体6:00〜9:00AMの間に起床します。朝食は、近くで買ったパンなどをトーストにして家で食べています。学校までは、行きは運動のために40分歩いて通っていますが、帰りはシティーからバスで15分ぐらいかけて帰ってきています。
私が現在取っている授業は4つあります。最も大きなクラスがIntroduction to International Relationsで、レクチャーは400人、Tutorial は1クラス5〜20人くらいです。授業内容は国際関係についてで、歴史の基礎からグローバリゼーションに関する事までを勉強します。課題は、毎週決まった量のリーディングが出されますが、大体60ページから100ページぐらいです。
 Reading Popular Cultureは、レクチャーは50人くらいで、Tutorial は20人くらいです。授業内容は、ポップカルチャーについての表現法や人々の認識などについてです。課題は、毎週readingが40ページほどとショートエッセー (250 words)が出されます。   Business Reporting and Analysisでは、レクチャーは200人ぐらいでTutorialは1クラス20人ほどですが、どうやらクラスの大半は中国人学生のようです。授業内容は主に会計についての基礎知識です。課題は、毎週決まった量の問題が出されてTutorial の時間に答え合わせします。
 Microeconomicsでは、レクチャー150人ほどで、Tutorial は20人前後です。授業ではミクロ経済学についての基礎を勉強します。課題は、毎週Tutorialで出される問題と、さらに5回の小テストが行われます。
 空き時間は図書館で勉強したり、友達とカフェに行ったりしています。昼食も、大体友達と大学内の食堂で済ませます。夕食は自宅で自分で料理することがほとんどです。1日の勉強時間は、日によりますが大抵2〜3時間程度です。試験前になれば5〜8時間程度に増えます。就寝時間は、深夜12:00〜 2:00AMの間です。

国際色豊かな街で充実した毎日を送っています。

  現在は、従姉妹とシェアハウスに住んでいます。家賃は、1人当たり月A$540です。1ヶ月の光熱費は1人当たりA$100程度です。1ヵ月のお小遣いは A$200ぐらいです。平均的な1ヶ月の国際電話代はA$20ぐらいです。大体、国際テレフォンカードを使って週に1度日本に電話しています。
 友達は、主にTutorialで知り合った子が多いですが、友人を通じて知り合った人達もいます。国籍は、オーストラリア、日本、韓国、シンガポール、中国、香港、ニュージーランド、クロアチア、イギリス、アメリカ、アフリカ等様々です。週末は、友達とピクニックに出かけたり、映画を観に行ったり、パーティーに行ったりしています。また夜景や星がきれいなスポットがあるので、車を持っている友人と一緒に観に出かけたりしています。
 住んでいる街は、首都と呼ぶ割には小さいですが、緑や公園がたくさんあってとてもキレイなところです。また首都ですので色々な国の大使館があり、国際色豊かな町です。長期休暇は、日本に数ヶ月帰りますが、それ以外は友達と旅行をしたり大学が始まる前に十分休養を取ったりと、充実した毎日を送っています。

留学をして良かったこと、苦労したこと

  色々な国の人と英語を通じてコミュニケーションがとれるので、日本についての他国からの意見を聞くことができます。そのような中で、日本国内に残っていたら気づかなかったであろうことを気づけた時に、留学して本当によかったと思いました。苦労していることは、食事の面でしょうか。今はほとんど自炊していますので、やはり大抵は日本食になってしまいます。しかし、なかなか調味料が手に入りにくいことが不便と言えば不便ですね。
 授業など大変な時もありますが、先生はとても親切ですし、町も安全で過ごしやすく、良き友達に恵まれたおかげで今の学生生活には大変満足しています。

少しの勇気を出して、是非チャレンジして欲しい!

  私もまだ大学生活が始まったばかりなので、これから留学する人によいアドバイスができる自信はありません。ただ、ひとつ言えることは、海外の大学で生活するのは決して楽なことではありませんが、得られるものはたくさんあるだろうし、やろうと思えば誰にでもできるということだと思います。
 費用の面など色々と問題はあると思いますが、大学留学を考えている方には私は是非お勧めします。異国の地に単身飛び込んでいくのはとても大変かもしれませんが、その分国際的な視野を広げられることなど、得られるものも大きいと思います。少しの勇気を出して、是非チャレンジしてみて下さい!!


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